【KISS 〜monotone〜】
 

illust ameko   novel kokemomo 

  
いつも賑やかな天道家。
今夜も酒を楽しむ親父達に進められて、少しのつもりが
もう目の前が揺れてきたようだ。
このままここにいるとヤバい。
酔った勢いで親父達に何かを約束させられそうな、
そんな雰囲気も漂わせている。

いつも精神を落ち着かせる場所は道場である事は間違いない。
けど俺の気持ちを和らげて、安心させてくれる場所は決まってココ。
・・・幼い頃からずっと過ごしている場所だからなのか。
この部屋に来ると、優しい気が包み込んでくれる気持ちになる。

・・・あかねに包まれている。そんな気持ちになってくる・・・。

言葉を交わさなくても、ただ彼女が机に向かって本で読んでいるだけでも、
あかねといる空気は、とても居心地がよかった。

目を閉じて、ぐるぐるまわってる俺自身を休ませる。
いろんな気持ちが見えてくる。
いろんな人達もまわってる。
だけど一番奥深くにいるのは、世界中でたった1人・・・。


「ちゃんと前、見えてないでしょ?」


いつの間にか目の前に来ている彼女がそんな事を言った。



見えてる。ちゃんと見えてるさ・・・。

「・・・何が?」

・・・ちゃんと目の前。

「私の手?」

あかねの事・・・、ずっと見てるよ・・・。


お酒のせいかも知れない。
でも、今言った事は嘘じゃない。
もう周りの景色の色はわからなかった。
・・・だけどこうしている瞬間は、
いつまでも心の奥に残って、ずっと優しく包み込んでくれるんだ・・・。

 

 

「路地裏劇場」の飴子サマから頂きました。「light」はあかねちゃん視点で、この「monotone」は乱馬くん視点v モノトーンな感じも渋くてステキっ!色の雰囲気が変わるだけでこんなにもイメージが違ってくるというのも飴子さん's イラストの魅力ですねv 大人ちっくなこちらは乱馬くんの気持ちを書いてしまいましたが(汗)文なしでポストカードにしてしまいたいです〜
別バージョンはご覧頂いたかな? そちらにはあかねちゃん視点の私の駄文付き・・・(汗)
淡い色合いのステキイラスト! コチラからどうぞ!→ KISS 〜light〜

渋くて、かっこいいイラストv 飴子サマ、ありがとうございました!

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