【待ち合わせ。】
novel kiyoka illust kokemomo
「うわ〜vvこの映画今日公開なんだ〜。」
私は新聞の映画の広告を見て叫んだ。
「んあ?」
乱馬は寝転がってテレビを見ていた顔を私の方へ向けた。
「ほら。これよこれ。」
私は乱馬の方へ新聞を差し出した。
「どれ。」
乱馬はそう言うと新聞を受け取った。
「それ、アクションものでおもしろそうなんだよ〜。
ずっと見たいなぁ〜って思ってたんだよね〜。」
私はちらちらと乱馬の顔を見ながら言った。
出来れば乱馬を行きたいなぁ〜とか思ってたの。
でも乱馬はこの通り映画に興味ないし、きっと行ってくれないんだろうなぁ。
「明日、行くか?」
耳を疑った。
「えっ!?」
思わず聞き返しちゃった。
私は乱馬の顔を凝視した。
「なんて顔してんだよ。」
乱馬が私の顔を見て呆れた顔してる。
「だっ・・・だって・・・。・・いいの・・・?」
「何が。」
「乱馬、映画あまり好きじゃないじゃない。」
「別にたまにはいいんじゃねーの。」
うっそぉ・・・・。
「ホント!?ホントにっ!?」
私は思わず乱馬の胸倉を掴んだ。
「だからそうだっつてんだろーが。服が伸びる。」
乱馬が私の手を外しながら呆れたように私の顔を見た。
「うわ〜んvvありがとぉ〜〜〜〜vv」
私はあまりに嬉しくて乱馬に抱きついた。
そしたらべりっと乱馬から剥がされた。
なっ・・・何!?
「乱馬?」
私は不思議そうに首を傾げた。
「行くっていっても他の奴らにバレると面倒だから
別々に家を出て待ち合わせだからなっ!」
乱馬は顔を背けてぶっきら棒に言った。
あっvvかわいいvv
照れてるvv
「うんvv」
私は満面の笑みで返事をした。
乱馬はぷいってテレビへ顔を向けた。
うわ〜んvv
明日何着て行こうvv
私はあまりの嬉しさにスグ居間を出て部屋に戻った。
そして部屋に戻るや否やクローゼットを開けた。
せっかくのデートだもんっ!
とびっきりかわいくしてっちゃおvv
髪の毛は少しアップしちゃおっかなぁ〜vv
私は両手で軽く髪を上げた。
いいかもvv
これでざっくりニット着たら絶対いいよぉ〜vv
せっかく乱馬と二人っきりで出掛けるんだもん。
どうせならかわいいって言ってもらいたい。
私はクローゼットからお目当てのニットを取り出した。
早く明日にならないかな〜vv
私はニットを両手に抱えるとにやける顔を隠す為に顔をニットに埋めた。
あかねとデートかぁ・・・。
俺はあかねが出て行った後も寝転がってテレビを見ていた。
正確にはテレビの方を向いているだけで、内容は全く頭に入っていない。
映画誘った時のあかねの顔。
かわいかったな・・・。
俺の頭の中には先程の笑顔のあかねの顔ばかり浮かんでいた。
しかもバックには花を背負って。
俺が誘ったらあかねの奴。
あんな・・・。
ぼんっ!
俺の顔に一気に血液が集まった。
ちくしょ〜。
俺って奴はなんであの時あかねを剥がしちまったんだ!?
ついでに抱き締めちまえば良かったのによぉ〜〜〜〜〜。
・・・・・・・・・・・・。
で・・・できねぇ・・・。
そんなことした日には間違いなく俺は血圧が上昇しすぎて死ぬ。
明日せっかくあかねとのデートだし、
チャイナ服じゃなくて普通の格好で行くか。
俺は玄関のところにある全身鏡の前に行った。
そしてひょいとおさげを掴んだ。
俺、いつもおさげだよな〜。
たまには下ろしてみるか。
俺はすぐさま自分の部屋に向かった・・・。
翌日。
「行ってきますvv」
「あら。あかねちゃんお出かけ?」
私が玄関でブーツを履いてると後からかすみお姉ちゃんが声を掛けてきた。
「うんvv友達と映画見てくる。」
「そうvv楽しんでいらっしゃい。
あまり遅くなっちゃ駄目よ。」
「はぁいvv」
私は勢いよく家を飛び出した。
嬉しいvv
この後乱馬と二人で映画を見るなんて!
気づくと自然とスキップしていた。
相変わらず私って単純だな〜。
だって乱馬と出掛けるってだけでこんなにウキウキしちゃうの。
馬鹿みたいだけど、でも本当に嬉しくて仕方ない。
『俺は後から出るからお前先に行ってろ。
待ち合わせは駅前のコーヒーショップの前に1時間半後な。』
昨日の夜、乱馬ったらスゴク顔赤くして言ってたっけ。
うふふvv
ホントすぐ照れるんだから。
私は1時間半ウインドウショッピングをして暇を潰し、
コーヒーショップに行った。
だけどそこには乱馬の姿はない・・・。
あれ?
まだ来てないのかな?
どうしよ・・・。
そうだっ!!
ここの窓際の席なら乱馬が来たらスグ分かるからここで待ってようっ!
私はコーヒーショップの中に入った。
俺はちらりと壁の時計を見た。
さてと・・・。
あかねが出てから1時間経つしそろそろいいかな。
俺が玄関で靴を履いていたらその時。
「あら。乱馬くん出掛けるの?」
ぎくぅーーーーーーーーーーーーーーっ!!
こっ・・・この声は・・・・。
俺が恐る恐る振り向くとそこには俺の天敵なびきがいた。
「まっ・・・まーな。」
俺はなびきを見ないで靴を履きながら答えた。
「ふ〜ん・・・。」
こっ・・・こえ〜〜〜〜。
なびきは何も言わないけど俺の背中にひしひしとなびきの視線を感じる。
「そういえばあかねも出掛けたわね〜。」
ぎくぅーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!
俺は靴を履こうとしている姿勢のままフリーズした。
「随分おしゃれして。」
俺の心臓は今かなりヒートアップしてる。
な・・・なびきの奴、知ってんのか?
俺はおそるおそる振り向いた。
「乱馬くんvv今日はおさげじゃないのねvv
二人でお洒落してデートとはね〜vv」
「えっ・・・・?」
なびきはにっこり微笑んで手を差し出した・・・。
ちっくしょぉー!
なびきの奴!
5千円も俺から奪い取りやがって!
俺はちらりと財布を覗いた。
はぁ・・・。
今月も小遣いまで厳しそうだぜ。
その時腕時計が目に入った。
やっべっ!!
早く行かねーと!
俺は走り出した・・・。
私はコーヒーショップに入ると窓際の通りが良く見える席に座った。
席に座ると私はホットコーヒーをすすった。
うんvv
ここなら絶対良く見えるvv
それにしても1時間半後に待ち合わせにしたのに乱馬来ないなぁ〜。。
早く乱馬こないかなぁ・・・・。
俺はコーヒーショップに着くと壁に寄りかかった。
俺は腕時計を見た。
よし。時間ピッタリだ。
俺は周りを見回した。
しかしあかねはいなかった。
ここだったらよく分かるだろ。
それにしても1時間半後に待ち合わせにしたのにあかね来ねぇな〜。
アイツなにしてんだ?
乱馬に
早く 会いたい・・・。
あかねに
私は乱馬のことを思い浮かべて
瞳を閉じた・・・。
俺はあかねのことを思い浮かべて
Did you have a good time?
=おわり=
「ひなたぼっこ」の清華サマから頂きました。当サイトのリニューアルの際、掲示板で一番カキコをして下さったので、イラストのリクエストをして頂いたのです。リクは「キュートな乱あ」。どんなキュートな2人にしようかなー?と考えてこの「待ち合わせデート」にしちゃいました。お互い雰囲気を変えているっていうのもあって、傍にいてるのに気がつかないキュートな2人ですvですがお送りさせて頂いて、びっくり!なんとこのシーンに至るまでのお話を書いて下さったのです!きゃーvv清華さんとの初めての合作だーっ!もうイラストよりも待ち合わせするまでの2人の様子がかわいいです!!
清華サマ、ありがとうございました!
*このお話には続きがあります。待ち合わせをした後の2人のデートです!→
『デート。』
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