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【寝起き】
 

novel pika   illust kokemomo 

 

「・・・ちゃん。あかねちゃん・・・。」
遠くの方で名前を呼ばれた。
声のする方へ振り向くと、背の高い人が手を振ってこちらへ向かってくる。
「東風先生・・・?」
背の低い私を笑顔で見下ろし、先生は目の前で立ち止まった。
「あかねちゃん。僕は、やっと気づいたよ。」
「な、何をですか?」
いつになく真剣な顔つきの先生に、私はなぜか少し緊張して訊ねると。
がしっ、と両肩を掴まれた。
「僕は、あかねちゃんのことを・・・。」
なんだろう、この状態は、もしかすると・・・告白されているの?
「え?え!え!!??」
混乱する頭で必死に考えていると、先生は予想通りの言葉を告げた。
「ずっと好きだった。」
「せ、先生ったら・・・。」
そんな今更、と思って、はっと気づく。
乱馬は今、どこにいるんだろう。
こんな状況見られたら、どう思われるか分からない。
きょろきょろとすばやく辺りを見渡すが、それらしき人影はない。
少しだけほっとして、しかしこの状況は変わっていないことに再び焦って胸が高鳴った。
「冗談・・・でしょ?」
恐る恐る訊く私に、先生は真顔で首を横に振った。
「あかねちゃんも、僕のことをずっと想っていてくれたんだろう?」
先生の大きな胸の中に、ぎゅっと抱きしめられる。
「せ・・・せんせ・・い・・・。」
もがいても腕はほどけない。
しかも、なぜか自分に力が入らないのだ。
疑問と緊張と混乱で、目が回る。
そうこうしているうちに、先生の顔が、近づいてきて・・・。









はっと目を開くと、薄暗い空間の中に見慣れた天井があった。
そして身体は何かに縛られているようで動けなかった。
2,3秒ぼんやりしてから横を向くと、やっと状況を把握することができた。
狭い私の部屋のシングルベッドの中で、身体はすっぽりと乱馬の両腕に包まれていたのだ。














身体をごそごそと動かして、乱馬と向き合うような体勢に変えた。
ぐっすり眠っているらしい彼は全く気づく様子もなく、規則正しい寝息を立てている。
夢だったのか、さっきの東風先生は・・・。
半分口を開けて寝ている乱馬の寝顔を見つめていたら、
なぜだか少し胸がちくりと痛んだ。
乱馬の腕の中で、あんな夢を見てしまった。
決して願望とか未練とかではないけれど。
じわじわと広がる後ろめたさと罪悪感を打ち消すために、
私の腕を乱馬の身体に絡めてぎゅっと力を込めてすがりついた。
「・・・ん・・・?」
今の動きが眠りを妨げたのか、乱馬は少し身体を揺らした。
私は胸のあたりに当てていた顔を上のほうにずらし、
再び寝入った乱馬にそっとキスをする。
まるで美味しいものを食べたように口をもごもごと動かしながら、
乱馬は私の身体を自分のほうに引き寄せる。









朝が来るまでには少し間がある。
互いのぬくもりを確かめながら、私は再び瞼を閉じた。


「からっぽ」のぴかサマから頂きました。ぴかさんが「10のキスの仕方」にチャレンジされてまして、その中の「寝起き」のお話に思わずイメージを描いて受け取ってもらったところ、なんと、そのお話を私にくださいました!! ぎゃーっびっくり!!いいのでしょうか!?でももうココに飾らせてもらっちゃいましたっ!!嬉しいよーーっ(;_;) ぴかさんと合作ーっやったーっやったーっvvv 夢から覚めたあかねちゃんの行動がかわいくて、まだ眠っている乱馬くんにこそっと甘える様子がふっと浮かんできましたv イメージがどんどこ湧いてくるぴかさんのお話を自サイトに飾る事ができて幸せですv ぴかサマ、ありがとうございました!

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